出羽へ行く

  • 一泊二日の旅
  • 二泊三日の旅

「太陽」の神様
天照大御神(アマテラスオオミカミ)は
この世を明るく照らし
すべての生命に豊かな恵みを与えてくださる
日本の最も尊い神様
ご鎮座するのは 西の伊勢神宮

「月」の神様
月読命(ツキヨミノミコト)は
暗闇を静かに照らし
生命のリズムを知らせてくださる
アマテラスと共に生をうけた夜の神様
ご鎮座するのは 東の出羽三山

両者は、日本の東西に離れながらも
「太陽」と「月」として、呼応し
お伊勢参りを陽、
出羽三山参りを陰と位置づけ、
一生に一度はいってみたい 
というのは古の人々の願いだったようです。

伊勢神宮と出羽三山に何があるのか・・・
建立物としての寺社仏閣 ではなくて
もっと大切なもの。 
太古の日本人も確かに感じた 
自然の精霊、エネルギーがそこにはあります。
みずからの内側に住む 本当の自分を呼び覚まし
忘れていた第六感をくすぐる
きっかけ≠ェそこにはあります。

時空を超える 太陽と月のエネルギー。

そして、その二つを行き来することで花開く
もうひとりの自分がいることも
きっと確かなこと。
五感を超えて 第六感をひらく旅―。

そっと目をひらき
太陽の光を浴びながら
無二のエネルギーを受けとると
いつもとは違う、自ら輝く「凛」とした私がいる。
それは、自信と気品で満ちた
べっぴん≠ネわたし。

まぶたを閉じて
月の光を心に受けとめ
めぐりを静かに感じると
ほどかれるように顕になる「素」のわたしがいる。
それは、ありのままで飾らない
すっぴん≠フわたし。

伊勢神宮と出羽三山で
「太陽」と「月」を拝しながら、
もうひとりのわたし≠
呼び覚まそう。

私がわたしに還る旅、はじまる。


歌川広重「伊勢参宮 宮川の渡し」(提供/伊勢市教育委員会)

古より続く人生儀礼
西の伊勢参り 東の出羽三山参り

西に位置するお伊勢さんを意識するように、
東に存在する出羽三山を詣でることを
「東の奥(出羽三山)参り」と称していました。
伊勢神宮を“陽”、出羽三山を“陰”ととらえ、
参拝は“対”を成すものと信じられ、
一生に一度は必ず東西の参拝を成し遂げねばならない、
という風習がありました。


出羽三山登拝図(所蔵/大蔵村中央公民館)

出羽をもっと知る

伊勢をもっと知る

目を閉じ、感じる出羽三山参り

山形県にある「出羽三山」は、
羽黒山(標高414m)月山(標高1,984m)湯殿山(標高1,504m)の総称です。
大自然の山々を神と崇める、
日本屈指の「山岳信仰」の聖地であり、
山伏修行の「修験道」の地として古くから栄えてきました。

もっとも天に近い高さの月山は、
天照大御神と共に生を受けた神「夜の世界」を司る
月読命(ツキヨミノミコト)をお祀りしています。

羽黒山は「現在」・月山は「過去」・
湯殿山は「未来」を表し、
三山への参拝は過去・現在・未来という
時間を旅することであり、
その過程で参拝者自身が「生まれ変わり(死と再生)」を
体験することができるといわれています。

飛鳥の昔、蜂子皇子(はちこのおうじ)は月山の山頂で、
夜と死後の世界を支配する「月の神」の土地だと悟り、
羽黒山に次いで開山。
その後、湯殿山も開山し1,400年以上がたちます。

今も変わらぬ、ありのままの出羽三山。
土の感触や苔むした岩々に五感をくすぐられ、
落ちた葉や木の実、木々の匂いに心をほどかれる。

階段や坂を上り、汗ばむなか、
触覚・嗅覚・聴覚、さまざまな感覚が花開いていく。
足をとめて、大気をいっぱいに吸い込んでみると、
“素のわたし”がそこにいることに気づく。

出羽三山で、
ありのままで飾らない‘すっぴん’のわたしに還る。

出羽へ行く

日本人の心のふるさと、伊勢神宮

天皇家の祖神として、また日本の総氏神として、
太陽信仰の象徴とされている
天照大御神(アマテラスオオミカミ)。
この天照大御神を中心にお祀りしているのが、
三重県伊勢市にある「伊勢神宮」です。

熱田神宮や明治神宮など日本には多くの神宮がありますが、
ひとこと「神宮」と称して通るのは、伊勢の神宮のみ。
いわば、日本の神様のなかの神様、
神社界の最高位に位置するのが、この伊勢神宮です。

皇大神宮(内宮:ないくう)・
豊受大神宮(外宮:げくう)の両宮を中心に
125のお社すべてを含めて「神宮」といい、
「お伊勢さん」としても、古くから親しまれています。

清廉で堂々とそこにあり、きちんと整えられた伊勢神宮。
日本で唯一と称される多くの技がここに集まり、
それが2,000年以上も継承し続けられています。

清浄な空気と生い茂る木々の木漏れ日に触れながら、
唯一無二の光を浴びて英気を養う。

二礼二拍手一礼。神様の前で感謝を告げて、
そっと目を開くと、そこにはいつもと違う清々しく、
“凛としたわたし”が佇んでいた。

伊勢神宮で、自信と気品に満ちた‘べっぴん’のわたしに還る。

伊勢へ行く

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